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流山市東深井古墳群(その1)

下三ヶ尾古墳群の南西およそ1km、東深井古墳の森公園内に7号~19号墳が現状保存されてる古墳群です。
公園北側の利根運河との間の住宅街は東深井第Ⅰ遺跡の跡、また谷津を挟んで南東の汚泥再生処理センターは東深井古墳群Ⅱの跡で、器材埴輪片の出土した3号墳を含む1~6号墳の円墳(跡)や方形周溝墓などが在りました。
失われたエリアでは3基から横穴式石室が検出されましたが、現存エリアでは全基盗掘されてる事もあって1基も埋葬施設が見つかってないと報告されてます。

まずは古墳の森の一番奥、群中最も東に在る9号墳を西より見てます。調査までは円墳と考えられてましたが発掘した結果全長20.8m、高さ1.5mの南西向きの帆立貝型前方後円墳と判明しました。陽が当たってる部分が後円部で、右手前が前方部です。
higasifukai9w.jpg
群中唯一の前方後円墳であり、また鰭ヶ崎三本松古墳が記録上のモノになった現在市内で唯一の前方後円墳でもあります。 

前方部より後円部を見てます。写ってませんが墳丘と柵に跨って倒木が宙に浮いて危険な状態のまま放置されてました( ノД`)。
higasifukai9ftor.jpg
後円部は荒らされてましたが円筒埴輪片が周溝から出土してます。

後円部で180度振り返って前方部を見てます。周溝が確認されましたが前方部先端のみブリッジ状に浅くなってました。
higasifukai9rtof.jpg
前方部は目立たなかったのか墳丘上からも武人・馬形などの形象埴輪が出土してます。

出土した3体の盾持武人埴輪は流山市立中央図書館/博物館共有ロビーに展示されてます。
higasifukai9haniwa.jpg

埴輪の解説です。
higasifukai9haniwakaisetu.jpg

9号墳の西の2基は直上に高圧電線を通す事になり鉄塔建設の為森林を伐採して、東深井第Ⅰ遺跡に先立って調査されました。

7号墳を北より見てます。直径13.4m、高さ1.3mの墳丘に幅70~120cmの基壇状テラスを挟んで幅約1.8mの周溝が確認されましたが主体部は見つかりませんでした。
higasifukai7n.jpg
裾部には41本の円筒埴輪列が見つかり、南東部内側には人物・鶏・魚等の形象埴輪が出土してます。

北西より見てます。埴輪列の内外にも円筒埴輪が見つかっており総数は41本になります。これらは三重の埴輪列を形成していた可能性も有ります。
higasifukai7ne.jpg

鶏形埴輪や魚形埴輪などの埴輪は野田市郷土博物館 デジタルミュージアムで紹介されてます。()No.29~32、34)

7号墳の南約30mに在る8号墳を北西より見てます。直径11m、高さ1mで周囲に幅2mの周溝が巡ります。
higasifukai8nw.jpg
流山町時代の資料では墳丘中央から刀子片1点が出土した以外、主体部は何も見つからないとしてますが、市史では土壙が有って木棺直葬と推定しています。

分布図では7号墳と8号墳の間に建つ鉄塔下にもう1基(?)の円墳が描かれてます。詳細不明。
higasifukai7-8.jpg

群の解説板です。この他現地に散策案内マップも有りますが、木々の陰でコントラストがきつく、絵や文字も掠れて読み難くなったままでしたので割愛します。
higasifukaikaisetu.jpg

最後に消滅エリアの墳丘の概要です。
1号墳 直径22mの円墳 主体部不明 円筒埴輪出土
2号墳 直径11mの円墳 箱型石棺  直刀・鹿角装刀子・鉄鏃・ガラス玉出土
3号墳 直径13mの円墳 横穴式石室 円筒埴輪・翳形埴輪・直刀・鉄鏃出土
4号墳 直径13mの円墳 横穴式石室 
5号墳 直径23mの円墳 主体部不明 円筒埴輪・馬形埴輪出土
6号墳 直径21mの円墳 主体部不明 直刀出土

続きます。
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