つくば市下河原崎高山古墳群発掘調査
つくばエクスプレス万博公園駅の西北西およそ1.5km、舌状台地南端で県道45号線の両側に分布する下河原崎高山古墳群、県道東側の3号墳と4号墳が昨年度末に調査されました。盗掘されてたので目ぼしい遺物も無く、現地説明会は難しいとの事で「平日の調査員がいる時に見に来て」と言われたのですが、急なコロナ感染拡大の為か調査期間中に二度現場前を通ったもののシートがかかったままで、どなたもいらっしゃいませんでした・・・。なので現場囲いの外から見学しました。
県道より見た3号墳です。墳長約20mの西南西向きの前方後円墳です。ネットの部分は普段は藪で墳丘が在る事も気付き難い状態でした。

ここから左手600m程だけ県道の全幅が狭くて中央分離帯が無く、ガードレールが仮設なのが気になりました・・・。
そのすぐ南側の4号墳です。方墳のこちらは高さも無く地山とほぼ同じで、周溝が掘られていないと全く判りません。

3号墳を北より見てます。左が後円部で、右が前方部です。こちら側は周溝の手前までトレンチが切られてます。

昭和57年に県道工事に伴い調査が入っており、当時の報告書では2号墳とされてました。後に今の1・2号墳が追加されてます。
残念ながら結局中は見られませんでしたが、主軸線上くびれ部中央で同じ向きの箱式石棺が開けられてます。

石棺は天井石が落ち込んでいた上盗掘を受けており、わずかに骨片と刀子、土師器片や須恵器片が見つかるのみでした。
南側、4号墳の脇より見てます。こちら側は調査区内の浅めの周溝も掘られてました。今回埴輪も採集されてますが、報告書を待ちたいです。

調査の模様は県教育財団のHPで紹介されてます。
調査区域は墳丘西側半分に限られており、後円部側や撮影位置背後の2号墳(?)は手付かずでした。まさか歩道拡幅で前方部削平になるのでしょうか・・・?

4号墳を北東より見てます。昭和晩期の調査後大きく削られてます。調査時の報告書では1号墳になってます。

東側より北側周溝を見下ろしてます。最大で幅約3m、深さ約1m有ります。横の標柱は多分古墳のモノと思いますが見忘れました・・・。

南東より見てます。県道で墳丘の大部分が失われているのが分かります。

墳丘断面はネットで見難いものの、周溝断面は歩道から良く見えました。これは西より見た北側周溝です。

こちらは南より見た東側周溝です。

県道の向かい側には4年前に調査され、未盗掘の箱式石棺から5体分の人骨が出て話題になった5号墳の残骸が残ります。

周溝を含めた全長約45mの西南西向きの前方後円墳で、当時の現地説明会の資料がPDFで公開されてます。
2021年1月追記;予想通り調査区域は綺麗に削平され3号墳の後円部のみが残され断面が露わになってます。怠け者の散歩道さんが確認に行かれてます。
県道より見た3号墳です。墳長約20mの西南西向きの前方後円墳です。ネットの部分は普段は藪で墳丘が在る事も気付き難い状態でした。

ここから左手600m程だけ県道の全幅が狭くて中央分離帯が無く、ガードレールが仮設なのが気になりました・・・。
そのすぐ南側の4号墳です。方墳のこちらは高さも無く地山とほぼ同じで、周溝が掘られていないと全く判りません。

3号墳を北より見てます。左が後円部で、右が前方部です。こちら側は周溝の手前までトレンチが切られてます。

昭和57年に県道工事に伴い調査が入っており、当時の報告書では2号墳とされてました。後に今の1・2号墳が追加されてます。
残念ながら結局中は見られませんでしたが、主軸線上くびれ部中央で同じ向きの箱式石棺が開けられてます。

石棺は天井石が落ち込んでいた上盗掘を受けており、わずかに骨片と刀子、土師器片や須恵器片が見つかるのみでした。
南側、4号墳の脇より見てます。こちら側は調査区内の浅めの周溝も掘られてました。今回埴輪も採集されてますが、報告書を待ちたいです。

調査の模様は県教育財団のHPで紹介されてます。
調査区域は墳丘西側半分に限られており、後円部側や撮影位置背後の2号墳(?)は手付かずでした。まさか歩道拡幅で前方部削平になるのでしょうか・・・?

4号墳を北東より見てます。昭和晩期の調査後大きく削られてます。調査時の報告書では1号墳になってます。

東側より北側周溝を見下ろしてます。最大で幅約3m、深さ約1m有ります。横の標柱は多分古墳のモノと思いますが見忘れました・・・。

南東より見てます。県道で墳丘の大部分が失われているのが分かります。

墳丘断面はネットで見難いものの、周溝断面は歩道から良く見えました。これは西より見た北側周溝です。

こちらは南より見た東側周溝です。

県道の向かい側には4年前に調査され、未盗掘の箱式石棺から5体分の人骨が出て話題になった5号墳の残骸が残ります。

周溝を含めた全長約45mの西南西向きの前方後円墳で、当時の現地説明会の資料がPDFで公開されてます。
2021年1月追記;予想通り調査区域は綺麗に削平され3号墳の後円部のみが残され断面が露わになってます。怠け者の散歩道さんが確認に行かれてます。
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No title
あんけん さん
私のブログ記事を紹介していただき,ありがとうございます。
あんけんさんのブログ写真のおかげで3号墳と4号墳の元の状態を正確に知ることができ,とても助かりました。
私のブログ記事を紹介していただき,ありがとうございます。
あんけんさんのブログ写真のおかげで3号墳と4号墳の元の状態を正確に知ることができ,とても助かりました。
No title
こんばんは、電脳中年A様。
予想された事ではありますが実際削られた光景を目にすると、子孫の都合で自分の墓が段階的に削られて最後は消滅する被葬者の無念さ(無いとは思いつつも)は、如何ほどのモノだろうとか考えてしまいました。
>ブログ写真のおかげで
逆に現地説明会が行われてたら発掘中の画像は公開禁止になってたハズなのも痛し痒しなところです・・・。
予想された事ではありますが実際削られた光景を目にすると、子孫の都合で自分の墓が段階的に削られて最後は消滅する被葬者の無念さ(無いとは思いつつも)は、如何ほどのモノだろうとか考えてしまいました。
>ブログ写真のおかげで
逆に現地説明会が行われてたら発掘中の画像は公開禁止になってたハズなのも痛し痒しなところです・・・。