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沼田市奈良古墳群(その1)

関越自動車道沼田インターチェンジの北北東およそ1.3km、利根川支流の薄根川右岸の河岸段丘上に7世紀になってから築かれた古墳時代終末期の古墳群である奈良古墳群が分布してます。59基まで確認されてますが他にも古墳址らしき場所も在ります。市の史跡となった後も含め農地化のためにその多くは削平されましたが、古墳公園として13基が現状保存されてます。

見学にはオフィシャルの奈良古墳群散策マップ(PDF)がとても便利です。

関越道沿いに東側を北上し、奈良大橋を渡って100m程進むと右手に県指定に修正された案内看板が出てます。
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県の史跡に指定された事を受けて指定エリアを外れた群の南西側に駐車スペースが設けられ、史跡指定を記念して見学会も予定され草刈りもされました。
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墳丘の下に6世紀中頃の榛名山二ツ岳の噴火による軽石の層が有り、埴輪が全然出てない事から、7世紀代になって東側より築かれていったと推定されてます。

群を北東側より見てます。緩斜面の先の谷を薄根川が左から右へと流れてます。
narane.jpg
こちらから見ると各墳丘の残りは良好に見えますが、殆どの墳丘が主体部が剥き出しになるほど上部が削られてます。石材は補強などされてませんので危険な為、石室の上に上がる事と一部石室に入る事が規制されてます。

駐車場から北東に向かってウッドチップを敷いた散策路が設けられ、その脇に群の解説板が設置されてます。
narakaisetu.jpg

その解説板に掲載の整備区域の分布図です。左側の号数の省略された墳丘2基は北側がタ(カタカナのた)号墳で、南側が16号墳です。
narabunpu.jpg
またほぼ破された古墳址が何ヶ所か区域内外で今でも見られます。

5号墳は駐車場のすぐ東側に在ります。
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西より見てます。緩斜面上の同じ標高で並ぶ墳丘が多いからか墳丘の近くまで地面を削って石垣で段々畑が造られてるのですが、この墳丘西面だけは段差に突き出ていたので大きく直線状に削られていて、倍以上の高さの墳丘に見えてしまいます。
nara5w.jpg

北東より見てます。直径約12.5mの円墳ですが上部が削られて推定全長6mの両袖型横穴式石室の天井石が露出してます。墳裾から天井石までの高さは約2mです。
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石室内は土砂で埋まっており、未発掘ですが一部見えてる奥壁・側壁上部の位置から玄室は胴張り状の可能性が考えられており、7世紀後半で群中でも後の方の築造と推定されてます。

6号墳は5号墳の東に約40m離れて在ります。
nara6hyousiki.jpg

南西より見てます。直径約13mの円墳ですがここも上部が削られて石室の天井石が露出してます。墳裾から天井石までの高さは約2.7mです。
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南東より見てます。天井石の位置と南側裾部との取り合いなどから全長7m程の横穴式石室の主体部と推定されてますが、形状などの情報を得られない埋まり方のため確認はされてません。
nara6se.jpg
群東部の墳丘は西側よりも先行して築かれてる事から7世紀前半の築造と推定されてます。

8号墳は6号墳の東北東に約20m離れて在ります。
nara8hyousiki.jpg

西より見てます。耕作の為石室周辺を残して削り取られており南北約8.5m、東西5m弱、高さ1.5m程のマウンドが残ります。
nara8w.jpg
天井石ギリギリまで削られてますが、石室内は完全に埋まっていて詳細は未調査です。

南東より見てます。北東側は耕作地の反対側だったのか比較的墳丘が残って見えますが、石室も5m長程度の小さい規模と推定されてます。
nara8se.jpg
位置的にここも7世紀前半の築造と推定されてます。

続きます。
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