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須賀川市団子山古墳第8次調査説明会

8月26日、平成24年度から福島大学によって続く古墳の発掘調査の本年度の説明が行われました。今年は52名の参加者を数え、最も遠くにお住まいの方は倉敷市だったようです。
従来は直径約40mの円墳と考えられてましたが、昨年の調査で全長約65mの前方後円墳の可能性が高まりました。時代的には出土した埴輪・土師器の特徴から4世紀中~後葉と考えられてます。また墳頂には南北主軸約6.2m・東西幅約2.7mの墓壙が見つかり、そこから北東側に扇状に拡がる黒褐色のエリアの上面が見つかったため、本年度から市が主体で福島大学と協同での調査となりましたが、細かい調査内容はまだ検討中・未確定なため調査の進展・精査が待たれるところです。
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前方部南端跡より後円部。前方部はこの辺りから右手に拡がってましたが、残ってたのは基部の先端と南端だけで北側がどこまでだったかは未調査です。
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後円部を背にして東を見てます。テントの先に農道が通ってますが、その手前まで前方部が在りました。
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前方部跡には14~15世紀の建物跡が見つかっており、相当昔に削られてたようです。

墳頂での説明。各ポイントでは福島大学の学生・学院生さんが解説してくれます。特にここは説明し辛い遺構と位置関係ですが写真・図面を使いながら説明してくれました。(使用した写真の一枚)
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画像では把握し辛いですが、左手が墳頂で墓壙が確認されてて、そこから右手裾側に扇状に拡がるように土留めの土手を設け、その間を種類の異なる土を交互に版築(できた上の写真の様な層を互層と言うそうです)しており、特殊な作り方ながら、墓壙埋設土と種類が異なる点や深さがあまりないなど、現在は築造時の一工程ではないかと考えられてます。
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上の画像の左側で、ピンクのテープで扇形を表してます。見辛いですが一番手前の左、ちょうど扇の端を示すテープの真下に見える明るい部分が東側側面の土手状粘度の土盛りです。たしかに土手の高さが低過ぎで、埋葬のために開けてた場所とは考えにくいですね。互層の見易いのが危険な斜面側なのが残念です。
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一応登り口より見たトレンチです。互層の一部が見えます。
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墳頂の埋め戻された墓壙はライン表示されてました。
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直接的な繋がりは考えられないものの、墓壙から扇状に互層が広がってます。

こちらは後円部北側トレンチで墳端と周溝が検出されてます。地山に突き当たるまで設定されてます。
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墳丘裾部は後世の撹乱が激しく、左側の杭より奥では周溝より深く抉られてて墳端が周堤状に残ってました。

周溝もだいぶ幅が狭く、薬研掘状で後世のものの可能性も考えられたそうですが、最深部から埴輪片が19個も出土したため周溝と判断されてます。元々東側の山と地続きだった場所を削って土盛りされて造られてるのでそう幅の広い周溝はないのかもしれません。
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最後は西側トレンチで、以前南西側で確認された2段築成のテラスが続いて来てるのが確認されました。テラス幅は約2mです。テラスの右端で円筒埴輪が発見され(他24点出土)ましたが、状況より、ここではなく墳頂に並んでたものが落ちてきたのではないかと考えられてます。
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テラスの下土が白く乾いてるところまでが墳丘ですが、撮影場所自体が桑畑の耕作のために高くなってる場所で、周溝を確認できるまでは掘られてません。
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すぐ北側では土手を築いて周溝状に水が湛えられてますが、もちろん古墳とは関係ない設備です。ちょっと気になるのが前方部は反対側で基部自体がこのテラスよりも高い位置にあったとすると後円部は斜面を随分と頭を下げてるように築かれた事になります。

埴輪片も数点展示されてました。
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あんけん様

古墳の現地説明会について調べていたら、団子山古墳について掲載しているブログを発見し、開いてみたところ見覚えのあるプロフィール写真だったのでビックリしました(笑)
団子山古墳の墳頂部の遺構は確かに特殊で面白いですね。このような例は初めて耳にしました。しかし倉敷に住む方が現地説明会に訪れたというのも凄いですよね。

ぺん

こんばんは、ぺん様。
もう見つかってしまいましたかi-229
実験的に始めてひっそり書き溜めようと思ったのですが、過去ネタばかり続いてもと思って時事ネタを入れました。
団子山古墳は注目度の低さのお陰で川崎や壬生のように学生の貴重な体験の場になってて、今後も続くみたいです。地主の方も協力的ですし、また他の部位を調査したらこの特殊な築き方ももっと詳しく解るのかもしれませんね。

配布資料はまたお会いする機会にお持ちします。

あんけん様

団子山古墳の今後の発掘調査が楽しみですね。さすがに神奈川からだと遠いですし、公共交通機関だと不便そうなので中々行けそうにはありませんが(汗)

配布資料どうもありがとうございます。9月中は関東で現地説明会が多いみたいなので、もしご一緒できましたらよろしくお願いします。

ぺん
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Author:あんけん
多趣味で統一性のないアラフィフです。

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